作词 : 片岡健太作曲 : 黒田隼之介「ねえねえ、朝よ。もう起きて」無機質なベルを指でなぞる目覚めて目醒めて さあ乗り込む鉄の箱 胃袋にゼリー入れ心配なんてかけぬようにこの街の好きな所を見つけて故郷の方角に なびいている木々を羨んで くわえた親指から飛ばしてみる届けて 春の風に紛れて舞い込み 安らぐように届けて 春風吹く街の春のような貴方へ「さあさあ、まだよ。これからよ」皺混じりの声 空耳した南から僕の頬を乾かしたこの風は何処へゆくの春の気を纏う 貴方の口の端が上がりますようにと願い 春の風に頼りない 希望も 化けるようにこの街の話の下に一行「次に帰った時にゆっくり話すね」と付けて届けて 春の風に紛れず心に 笑み増すように届けて 春風吹く街の春のような貴方へいつか僕の声で