天狼を抱く夜空となりて万象(ばんしょう)の行方を 片手で握り締めとどまる事を知らず流れる 厳風(かぜ)のように進む御方(ひと)あなたが命ずれば 幾千の夢さえもその足元にそっと寄り添い 跪(ひざまず)くでしょう深い闇で 光の輝き さらに増すのなら身も心も 髪の芯(しん)も 闇に溶かしましょうあなたはそう 輝く星強く煌(きら)やかな 天狼(てんろう)その光を遮(さえぎ)ろうとするなら 満月さえも私(わたくし)は許しません永久(とわ)に続いてゆく 時の流れの中ふたりで生きるこの運命こそ 私(わたくし)の全てだからたった今誰かが 傷つき倒れてもあなたの役に立たない者など この瞳(め)に見えませんそばに咲いた 野花(のばな)をあわれみ 通り過ぎるでしょう白い花を 赤く染めるなんて 無粋なことあなたはそう 尊(とうと)き星全て支配する 天狼その野望(おもい)が 叶うようにこの身を夜空にかえて あなたを守りましょう愛してます 愛してますさあ この世界をあげましょうそしていつか別離(わか)れが来るとしても 至福(しふく)と言えるあなたは そう尊(とうと)き星誰も触れられぬように守り切って 消滅(き)え去る時が来ても微笑むでしょう出逢えて 良かった